試される北海道民(極北の怪異)
砕氷船のエンジンが唸りを上げて氷山砕く 太陽漂う天空より降り注ぐのは七色のオーロラ 白き大地に閉ざされて悴む指で書き終える日誌 吹き荒ぶ吹雪何処より我を呼ぶ御声誘われては… 連絡途絶えたテント抜け跼天遥か黄泉路の国へ 飛行船の爆音に海に逃げ込むペンギン鳥 バックリ空いたクレバスの底ラジウム染むる蒼き光よ 凍傷剥けて凍てついた動かぬ肉体離れる魂 吹き荒れる吹雪彼方より我を呼ぶ御声導かれては… 果て無き氷原犬橇を駆る地軸遥か黄泉路の国へ…